2019年に実施した特別講習・集中講座

2019年中に実施した特別講習・集中講座の記録です。
最新の特別講習・集中講座に関する情報は、こちらを御覧ください。

会場は、特記のない限り、ポタラ・カレッジ東京センター

12/21 御縁日記念講演 ツォンカパ大師の御生涯と著作

総本山ガンデン寺宗祖霊廟

 チベット暦の10月25日(令和元年の場合、新暦12月21日)は、「ガンデン・ガチュー」といい、ゲルク派宗祖ツォンカパ大師ロサン・タクパの御縁日とされています。ツォンカパ大師は、チベット仏教史上随一の大学僧・大聖者として数々の偉業を成し遂げ、1419年10月25日に示寂の理趣をお示しになりました。
 今年は、ツォンカパ大師の600年御遠忌にあたる節目の御縁日なので、ポタラ・カレッジ東京センターで当日の午後に、記念講演を実施してから大法要を厳修します。
 記念講演では、文殊の化身でありながら、一介の僧侶の立場から身を起こし、顕教と密教の学修を究め、ゲルク派を立宗して教理・実践体系を明確に説示し、後世の所化を利益するため十八巻の全集を残してくださったツォンカパ大師の偉大な御生涯を垣間見て、主要な御著作の特色を紹介します。
 講師:クンチョック・シタル(本会副会長・主任講師
 日時:12月21日(土)午後1時~2時30分
 費用:1,500円均一
 参加資格:どなたでも御参加いただけます。
※ 当日の定期講習は、全て休講とさせていただきます。

11/23 初冬の特別講習 「現観荘厳論」第八分の概観

 チベット仏教の顕密共通の実質的な所依経典は『大般若経』といえますが、その教えの実践面を弥勒菩薩がまとめた聖典が『現観荘厳論』です。今回の特別講習では、ツォンカパ大師の一番弟子ギェルツァプ・ジェや近世の碩学アク・シェーラプ・ギャツォ師による註釈に基づき、『現観荘厳論』の末尾を飾る第八分を紐解きます。
 『現観荘厳論』は主に修道論を説くものですが、この第八分は修道の果である仏陀の境地を、自性身・智法身・報身・応身という四身の枠組みで説き明かしています。それゆえ、もし今回だけ受講しても、まとまりのある内容を学ぶことができると思います。
 講師:クンチョック・シタル(本会副会長・主任講師
 日時:11月23日(土・祝)午前11時〜午後5時(途中1時間昼休み
 受講費:正会員・賛助会員4,500円/準会員5,000円/一般6,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。
※ 当日は祝日のため、定期講習は全て休講となります(翌日は通常の日曜なので、定期講習は全て普段どおり実施します)

10/14 秋季集中講座3 「八斎戒」の実修法

 在家の修行者が一時的に出家者に近い戒律を守って生活する「八斎戒」について、分かりやすく説明します。本講習でやり方を習得したら、例えばお釈迦様の御縁日などに、場所を自由に決め、自分一人でも実践できるようになります。初心者の方にもお奨め!
 講師:ガワン・ウースン(本会専任講師
 日時:10月14日(月・祝)午前11時~午後5時(途中1時間昼休み
 費用:正会員・賛助会員4,500円/準会員5,000円/一般6,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。

10/19-20 秋季集中講座2 「金剛般若経」の解説

 『金剛般若経』は、「大般若経」のエッセンスを凝縮して説き明かした聖典で、『般若心経』よりは大部な内容となっています。チベットの伝統では、滅罪の功徳があると信じられているため。各家庭の仏壇に『金剛般若経』一巻を安置する習慣もあります。
 例えば、「姿かたちや言葉を見ている者は、仏陀を見ていない・・」など、誤解を招きやすい深い意味の経文も多いので、なるべく分かりやすく解説したいと思います。
 講師:クンチョック・シタル(本会副会長・主任講師
 日時:10月19日(土)・20日(日)午前11時〜午後5時(途中1時間昼休み
 ★ 当初10月12日(土)・13日(日)を予定していましたが、悪天候が予想されるため、一週間後の19日(土)・20日(日)に延期します。
 受講費:正会員・賛助会員9,000円/準会員10,000円/一般12,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。

10/5-6 秋季集中講座1 「上師供養儀軌」の解説 Ⅲ

 パンチェン・ラマ四世(一世)ロサン・チューキ・ギェルツェン大師がお説きになった『上師供養(グルプージャ)儀軌』の全篇を、ダライ・ラマ十四世法王による講伝録をもとに詳しく解説します。この『上師供養儀軌』は、顕教・密教の要点を全て網羅し、それらを無上瑜伽タントラに基づく深遠な供養の行法としてまとめています。ゲルク派の僧院では欠かせない修法であり、ポタラ・カレッジでも定例法要など様々な機会に厳修しています。
 この集中講座は、そのように重要な『上師供養儀軌』について、正しい理解を確立して実修法を習得するために企画したものです。今回は、初秋の集中講座として9月に実施した第2回に続く第3回となります。内容が広範にわたるので、今後も集中講座として5~6回程度継続する予定です。
◎ テキスト『甚深道たる上師供養儀軌』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書6)
 講師:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン(本会会長・主任講師
 日時:10月5日(土)・6日(日)午後1時〜6時
 受講費:正会員・賛助会員9,000円/準会員10,000円/一般12,000円
 受講資格:無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方

9/16・23 初秋の集中講座 「上師供養儀軌」の解説 Ⅱ

 パンチェン・ラマ四世(一世)ロサン・チューキ・ギェルツェン大師がお説きになった『上師供養(グルプージャ)儀軌』の全篇を、ダライ・ラマ十四世法王による講伝録をもとに詳しく解説します。この『上師供養儀軌』は、顕教・密教の要点を全て網羅し、それらを無上瑜伽タントラに基づく深遠な供養の行法としてまとめています。ゲルク派の僧院では欠かせない修法であり、ポタラ・カレッジでも定例法要など様々な機会に厳修しています。
 この集中講座は、そのように重要な『上師供養儀軌』について、正しい理解を確立して実修法を習得するために企画したものです。今回は、夏季集中講座3として実施した初回に続く第2回となります。内容が広範にわたるので、今後も集中講座として6~7回程度継続する予定です。
◎ テキスト『甚深道たる上師供養儀軌』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書6)
 講師:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン(本会会長・主任講師
 日時:9月16日(月・祝)・23日(月・祝)午後1時〜6時
 受講費:正会員・賛助会員9,000円/準会員10,000円/一般12,000円
 受講資格:無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方

8/17-18 夏季集中講座3 「上師供養儀軌」の解説 Ⅰ

 パンチェン・ラマ四世(一世)ロサン・チューキ・ギェルツェン大師がお説きになった『上師供養(グルプージャ)儀軌』の全篇を、ダライ・ラマ十四世法王による講伝録をもとに詳しく解説します。この『上師供養儀軌』は、顕教・密教の要点を全て網羅し、それらを無上瑜伽タントラに基づく深遠な供養の行法としてまとめています。ゲルク派の僧院では欠かせない修法であり、ポタラ・カレッジでも定例法要など様々な機会に厳修しています。
 今回は、そのように重要な『上師供養儀軌』について、正しい理解を確立して実修法を習得するための、とても貴重な機会になります。内容が広範にわたるので、今後集中講座として7~8回程度継続する予定です。
◎ テキスト『甚深道たる上師供養儀軌』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書6)
 講師:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン(本会会長・主任講師
 日時:8月17日(土)・18日(日)午後1時〜6時
 受講費:正会員・賛助会員9,000円/準会員10,000円/一般12,000円
 受講資格:無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方

8/12 夏季集中講座2 四つの捕われから離れる秘訣

 サキャ派の祖師の一人に数えられるタクパ・ギェルツェン大師による『四つの捕われから離れる秘訣(シェンパ・シテル)』の偈頌を教材に、今生・輪廻・自利・事物への執着から離れて覚りへ至る秘訣を紐解きます。これらは、顕密共通の道の修行に於ける要点であり、ゲルク派宗祖ツォンカパ大師の『道の三要訣(ラムツォ・ナムスム)』にも通じる内容です。
 今年の夏季集中講座の中で最も一般向けの内容なので、初めての方にも是非お奨めです!
◎ 参考図書『チベット仏教 文殊菩薩の秘訣』(ゲシェー・ソナム、起法蔵館)第二部
 講師:ガワン・ウースン(本会専任講師
 日時:8月12日(月・祝)午前11時~午後5時(途中1時間昼休み
 費用:正会員・賛助会員4,500円/準会員5,000円/一般6,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。

8/10-11 夏季集中講座1 「現観荘厳論」第五分以降の概観

 チベット仏教の顕密共通の実質的な所依経典は『大般若経』といえますが、その教えの実践面を弥勒菩薩がまとめた聖典が『現観荘厳論』です。今回の集中講座では、ツォンカパ大師の一番弟子ギェルツァプ・ジェや近世の碩学アク・シェーラプ・ギャツォ師による註釈に基づき、『現観荘厳論』の後半にあたる第五分以降を紐解きます。顕密共通の実践修行の体系となる「ラムリム」や「ロジョン」の理論的裏付けも、『現観荘厳論』を学ぶことで明確に確立できるはずです。
 講師:クンチョック・シタル(本会副会長・主任講師
 日時:8月10日(土)・11日(日)午前11時〜午後5時(途中1時間昼休み
 受講費:正会員・賛助会員9,000円/準会員10,000円/一般12,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。

7/15 夏の特別講習 獅子吼文殊の成就法

 ツォンカパ大師600年御遠忌記念として5月1日に厳修した「獅子吼文殊の許可灌頂」を受けた方を主な対象に、「獅子吼文殊の成就法」を解説します。「成就法」とは、本尊ヨーガの瞑想を修習しつつ供養や真言念誦などを行じる次第をまとめた儀軌で、当該本尊の灌頂や許可灌頂を受けた後に行なうべき実践内容の中心となるものです。
 今回の特別講習では、これに併せて、「文殊ナーマサンギーティ(名等誦)」による本尊の礼賛法についても説明し、無上瑜伽タントラに基づく文殊の行法をまとめて紹介したいと思います。
 講師:クンチョック・シタル(本会副会長・主任講師
 日時:7月15日(月・祝)午前11時〜午後5時(途中1時間昼休み
 受講費:正会員・賛助会員4,500円/準会員5,000円/一般6,000円
 受講資格:獅子吼文殊の許可灌頂、または無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方

4/13-14 春季集中講座2 「現観荘厳論」第四分の概観

 チベット仏教の顕密共通の実質的な所依経典は『大般若経』といえますが、その教えの実践面を弥勒菩薩がまとめた聖典が『現観荘厳論』です。今回の集中講座では、ツォンカパ大師の一番弟子ギェルツァプ・ジェや近世の碩学アク・シェーラプ・ギャツォ師による註釈に基づき、『現観荘厳論』後半で重要な第四分を紐解きます。顕密共通の実践修行の体系となる「ラムリム」や「ロジョン」の理論的裏付けも、『現観荘厳論』を学ぶことで明確に確立できるはずです。
 講師:クンチョック・シタル(本会副会長・主任講師
 日時:4月13日(土)・14日(日)午前11時〜午後5時(途中1時間昼休み
 受講費:正会員・賛助会員9,000円/準会員10,000円/一般12,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。

4/6-7 春季集中講座1 ナーガールジュナ「法界賛」

 ナーガールジュナ(龍樹)による『法界賛』は、中観派の立場から仏性(如来蔵)を説いた教えで、短い偈頌ながら奥深い内容となっています。仏性と中観思想の関係性を学びたい方へ、特にお奨めの集中講座です。
◎ 参考図書『ナーガールジュナの讃歌』(津田明雅、起心書房)
 講師:ガワン・ウースン(本会専任講師
 日時:4月6日(土)・7日(日)午前11時~午後5時(途中1時間昼休み
 費用:正会員・賛助会員9,000円/準会員10,000円/一般12,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。

2/11 大阪特別講習 ナーランダ寺の十七大論師

 大阪教室の特別講習です。チベット仏教の源流となるインド大乗仏教の伝統は、主にナーランダ寺の法流に属する十七人の大論師たちによって確立されたものです。具体的には、ナーガールジュナ(龍樹)、アールヤデーヴァ(聖提婆)、ブッダパーリタ(仏護)、バーヴァヴィヴェーカ(清弁)、チャンドラキールティ(月称)、シャーンティデーヴァ(寂天)、シャーンタラクシタ(寂護)、カマラシーラ(蓮花戒)、アサンガ(無著)、ヴァスバンドゥ(世親)、ディグナーガ(陳那)、ダルマキールティ(法称)、アールヤ・ヴィムクティセーナ(聖解脱軍)、ハリバドラ(獅子賢)、グナプラバー(功徳光)、シャーキャプラバー(釈迦光)、アティーシャの十七人です。
 ダライ・ラマ十四世法王は、教主釈尊とこれら十七大論師たちの功徳を称える祈願文をお造りになっています。今回の特別講習では、ダライ・ラマ法王猊下の願文に沿って、十七大論師の偉業を概観したいと思います。
 講師:クンチョック・シタル(本会副会長・主任講師
 日時:2月11日(月・祝)午後1時~5時
 会場:應典院(おうてんいん); 大阪市天王寺区寺町1-1-27 (TEL.06-6771-7641) 地図
 日本橋駅8番出口より東へ歩7分。谷町九丁目駅、上本町駅3番出口より西へ歩8分
 ※ 講習内容についてのお問い合わせ電話は、会場の應典院ではなく、ポタラ・カレッジ東京センター(TEL.03-3251-4090)へお願いします。
 受講費:正会員・賛助会員4,500円/準会員5,000円/一般6,000円
 受講資格:どなたでも御参加いただけます。
 ※ 2月の大阪教室定期講習は、第4日曜ではなく、第2日曜の10日に実施します。

2/11 特別講習 聖観自在菩薩の成就法

聖観自在菩薩(チベットハウス・ジャパン提供)

 ダライ・ラマ法王猊下が2018年来日御法話の中でお授けになった「聖観自在菩薩の灌頂」に則した成就法の解説です。
 2018年11月23日(及び12月1日)の行法解説は、法王が用いられた灌頂儀軌に基づいて説明しましたが、その後 日常の修行に適した短い成就法の儀軌を入手できたため、今年1月14日の新春特別講習(主として会員向けの行事でインターネットネットには不掲載)では、その儀軌に基づいてより具体的・本格的な行法を解説しました。
 今回も基本的に1月14日の新春特別講習と同内容ですが、この成就法儀軌はダライ・ラマ五世法王によるニンマ派系のテルマに由来するものなので、今回はゲルク派とニンマ派両方の教理に精通したガワン師の担当で実施します。
 講師:ガワン・ウースン(本会専任講師
 日時:2月11日(月・祝) 午前11時~午後5時 (途中1時間昼休み)
 会場:ポタラ・カレッジ東京センター
 受講費:正会員・賛助会員4,500円/準会員5,000円/一般6,000円
 受講資格:聖観自在菩薩の灌頂を受法した方に限ります
 ※ 当日は祝日のため、定期講習「入中論」は休講となります。

◎ 2018年に実施した特別講習・集中講座の記録は、こちらを御覧ください。